日比谷高校のススメ

日比谷高校出身者たちが日比谷高校の紹介や、勉強に関する様々なことを語ります。

大学を知ろう!理系編

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新型コロナウイルスによりいつもより早い春休みに突入した皆様、いかがお過ごしでしょうか。今日はそんな暇な日比谷生やこれから日比谷高校を目指す方へ、大学の勉強はどのようなものかを紹介するシリーズを発信します。この機会に、自分の大学受験、進路について考えてみてはいかがでしょうか。このシリーズが皆さまの進路決めの一助になることを願っています。

 

 

もしあなたは理系なら

理系と一口に言っても、その中身は多種多様です。もし理系の大学生になると決意したならば、たいてい以下の5つの学部のどれかを目指すことになります。

・理学部
・工学部
農学部
・医学部、薬学部、歯学部
教育学部

中高生になじみがないのは理学と工学でしょうか。これらの違いはおおまかに、

理学は基礎研究、工学は応用研究

と言えます。

 

・理学

未知への探求、現象の解明を目指す学問です。現象を説明することに重きが置かれます。例えば中学理科で習うオームの法則で言えば、電圧と電流と抵抗の間にどのような関係があるのかを明らかにするのが理学です。ブラックホールはどのようにできるのか。それに吸い込まれるとどうなるのか。宇宙の端から先に向かうとどうなるのか。素数の分布にはどんな法則が存在するのか。といった、仕組みを解明したい!この現象に隠された法則を見つけたい!といった知的欲求が原動力となる学問です。

理学部で学ばれる学問…数学、物理学、化学、生物学、地学など

理学部はさらに数学科、物理学科、などと細かく分かれ、理学部の学生は理学部の中のどこに進むか選ぶことになります。

 

・工学

よりよい道具、よりよいシステムの発明を目指す学問です。今あるものを組み合わせて新しいものを生み出すことに重きが置かれます。オームの法則で言えば、どんな電線、どの抵抗器を使い、どんな風に回路を組めば消費電力が最小になるか、そんなことを考えるのが工学です。よりコンパクトで長持ちする電池の素材は何か。自動運転の車をどう設計するか。どの位置に柱を設置するとより窮屈さを感じない建物ができるのか。といった、より優れたものを生み出したい!人々の役に立ちたい!という気持ちが原動力となる学問です。

工学部で学ばれる学問…機械、電気、情報、土木建築、化学など

工学部は機械工学科、建築学科、などと細かく分かれ、工学部学生は工学部の中のどこに進むか選ぶことになります。

 

農学部

農学部は農業とは限りません。畜産、食糧問題、品種改良、バイオテクノロジー環境保護なども農学部に含まれます。農業を通した地域振興、経営なども扱うため、理系でありながら文系の側面もあったりします。実際に農場や森林で実習をします。

大学によって農学部にどんな学科が設置されているかは異なります。

 

・医学部、薬学部、歯学部

簡単にこれらの違いを言えば、医師をめざすか薬剤師をめざすか歯科医をめざすかの違いです。どれも6年間学ぶことになります。何よりも人の体を癒す、という気持ちが原動力となる学問です。

同じ大学であっても、医学部は他の学部より入試が難しいです。超難しいです。また、入学後もひたすら医学を勉強するので、膨大な勉強量をこなす体力が必要でしょう。医者になれば将来は稼ぎまくり、なんて言われますが、私立大学の医学部は授業料がバカ高いです。国立大学の医学部は国立ゆえに安いですが、偏差値がとても高く、そもそも合格するのが鬼門です。

 

 ・教育学部

主に教師を目指す人が入学する学部です。教員免許を取得し、小中高の教員を目指す場合がほとんどです。また、教育のあり方などを追及する、教育学も学びます。

また、教師を目指すのに、必ずしも教育学部でなければならない、ということはありません。教職課程というものがあり、他の学部であっても教員免許取得のために必要な教育を受けることができます。しかし、在籍する学部本来の勉強に加えて教師になるための勉強もすることになり、授業時間、勉強量が増えたりと、やや大変な側面もあります。

 

 

ということで、おおまかに理系大学生が進むことになる学部を説明しました。文系の学部や、各学部についてさらに詳しい説明も、すぐに投稿する予定です。

 

 

 

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