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【高校受験】12月からやるべきこと、過去問演習の注意点

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12月となりました。都内の公立中学校3年生は2学期期末試験を終え、受験へまっしぐらに勉強を始めることでしょう。今回は、12月にやるべきこと、特に高校受験において、模擬試験や過去問演習をする際に気をつけるべきこと、やるべきことについてお話します。

 

12月にやるべきこと

12月、特に冬休みに突入するまでにやるべきことは、「これまでの模試や学校の定期テストの復習」です。冬休みからは、毎日まとまった時間がとれるため、過去問演習など、時間のかかる勉強をするべきです。よって必然的にこのタイミングに復習をすることとなります。また、5教科においてまだ学校や塾で学習していない範囲があるのであれば、今のうちに自分で少しでも予習しておくと良いでしょう。冬休みからの過去問演習でよりよい結果が期待できます。

 

 

模擬試験の使い方

模擬試験は、問題文の言い回しや傾向など、多くの点で共通問題と類似しています。さらに、これからの12月や1月の模擬試験は実質全範囲からの出題となります。これからの時期の模擬試験は、全範囲からの出題であるため、自分がまだ理解し切っていない範囲を探すのにもってこいです。

問題の量、問題を解くペースなどをつかむことも重要です。模擬試験を受験する際は、可能であれば、ここの問題まで20分で解いた、などの簡単なメモを残しましょう。後に問題を解くペースを修正するために役立ちます。

そして、もう一つメモするべきことがあります。それは自分の選んだ選択肢、答えです。理由は、復習をする際に、どの問題が解けてどの問題が解けなかったのかが判明している方が復習をしやすいからです。

模擬試験において、結果や判定に一喜一憂することはありません。あくまで、現時点で自分が足りていないものは何かを明らかにするための模擬試験です。模擬試験の結果でこれからの勉強の量や教科ごとの比重を調整しましょう。

そもそも復習において気をつけるべきこと

模擬試験や過去問などの復習は、決して「間違えた問題の正しい答えが何か知る」ことではありません。 間違えた問題があったとき、「なぜそれを間違えてしまったか」を明らかにしましょう。例えば、図形の問題が解けなかったときは、相似な図形が見つからなかったからか、ある図形が特別な形であることを見抜けなかったからか、計算ミスなのか、など、問題の間違え方はさまざまな可能性があり、それらを分析することがとても大切です。

特に、計算ミスをしていた場合は、非常に慎重になる必要があります。どのような計算が計算ミスを誘発するのかを把握しましょう。例えば、移項する時に符号を逆にするのを忘れた、本来代入すべき文字とは違う文字に代入してしまった、など、自分が計算ミスを起こしやすいタイプがなにかを明らかにし、次からはそのタイプを見るたびに気をつけるようにすれば、自ずと計算ミスは減るでしょう。

要するに、模擬試験や過去問演習の復習は「自分の間違え方を分析する」ように行うと良い、ということです。

 

これからの時期は、新しく何かを習うと言うよりは、習ったけれど抜けてしまったことを埋める時期といえます。おおまかに全範囲の学習が終了していないのであれば急いで全範囲の学習を終わらせ、終了しているのであれば、あとはひたすら問題演習を繰り返し、自分の抜けていることを少しでも見つけるようにしましょう。

 

 

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