中学生でも解ける外伝 高校入試難問44★ 計算問題詰め合わせ②
↓ここからカテゴリー別に記事を見ることができます。↓
★ ...出題校ぐらいのレベルの高校志望なら完答できるべき。
★★ ...出題校ぐらいのレベルの高校志望なら半分くらい解ければ十分。
★★★...難しすぎる、いわゆる捨て問。
今回はいろんな高校から計算問題を集めてきました。今度こそ都立の大問1はこれでばっちり。
問題
★
(1) が奇数となる2けたの奇数nを求めよ。
(2) が分母と分子がともに自然数である分数となる最小のnを求めよ。
(3) についての2次方程式 が を解に持つとき、aの値と他の解を求めよ。
(4) 2つのさいころを同時に投げたとき、出た目の数の積が和より大きくなる確率を求めよ。
ヒント、着眼点
都立の過去問だけでなく、都立っぽい問題も集めました。そこそこ難しいものが多いです。計算ミスに注意。(2)は他よりも少しだけ難しいかもしれません。
以下、解答
解答
(1) 45
(2) 210
(3) a=-4,x=6
(4) 2/3
解説
(1)
が奇数となるから、 と表せる。nが奇数だからkも奇数。nは2桁だから、 を満たすkを求めると、k=3
よってn=45
(2)
より、
(3)
を代入して、 したがって
このとき方程式は
よって他の解は
(4)
これは落ち着いて36通りすべて調べるだけです。
1回目の目をx,2回目の目をyとすると、該当する組は、
(x,y)=(2,3),(2,4),(2,5),(2,6),(3,2),(3,3),(3,4),(3,5),(3,6),(4,2),(4,3),(4,4),(4,5),(4,6),(5,2),(5,3),(5,4),(5,5),(5,6),(6,2),(6,3),(6,4),(6,5),(6,6)
の24通りにあるため、24/36=2/3
今回で中学生でも解ける外伝シリーズは終わりにしようと思います。長々とお付き合いくださりありがとうございました。
次回からは大学入試の過去問に戻ると思います。
前回
中学生でも解ける外伝 高校入試難問43 ラサール高 - 日比谷高校のススメ
次回
中学生でも解ける大学入試数学45 2002年関西大 - 日比谷高校のススメ
written by k