中学生でも解ける大学入試数学11★ 1977年北大文系
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中学生でも解けるように、問題文を一部改変しています。ご了承ください。
問題
★
1から250までの自然数を考える。
(1) 22で割り切れるものの個数を求めよ。
(2) 22と32で同時に割り切れるものの個数を求めよ。
(3) 2以上のなんらかの自然数aの2乗a2で割り切れるものの個数を求めよ。
ヒント、着眼点
(2)まではすんなり解けてほしいところです。
(3)はただ闇雲に22,32,42と試すのは少し問題がありますね。なぜかというと、42で割り切れるものは22で割り切れるのです。なるべく計算回数が少なくなるような方法を考えつつ解けるとよいでしょう。
以下、解答
解答
(1) 62個
(2) 6個
(3) 97
解説
1からnまででkで割り切れるものの個数は、n÷kの商となります。なぜそうなるかはここでは省きます。
(1) 250÷4=62...2
(2) 250÷36=6...34
(3)22で割り切れるものから順にカウントしていきます。
22で割り切れるものの個数は250÷4=62...2より62個
32で割り切れるものの個数は250÷9=27...7より27個
52で割り切れるものの個数は250÷25=10より10個
72で割り切れるものの個数は250÷49=5...5より5個
112で割り切れるものの個数は250÷121=2...8より2個
132で割り切れるものの個数は250÷169=1...81より1個
172=289なのでこれ以上しらべる必要なし
ここまでで合計107となりますが、重複してカウントしている分を取り除きます。
22と32で割り切れるもの 250÷36=6...34より6個
22と52で割り切れるもの 2個
22と72で割り切れるもの 1個
32と52で割り切れるもの 1個
3つの自然数の2乗で割り切れるものはありません。
以上から、107-10=97個
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written by k