『高校古典のいろは』
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今回は古文のノート作りに関しての記事です。
多くの高校では、1年を通して6〜8個の古文を授業で精読します。これは一見するととても遅いように感じます。受験では20〜30分で解かなくてはならない文量を、授業では50分×8回程度もの時間をかけて読むのですからこの感想は至極真っ当なものです。しかし、ここに受験において欠かせない要点が隠されています。
おそらく多くの高校で、新しい内容に入る際、その予習が宿題となるでしょう。皆さんはこの予習をどの程度時間をかけてこなしているでしょうか。
筆者の経験から言えば、高校1.2年のうちにこの予習のノート作りにかけた時間に比例して、高校3年での古文の成績が上がります。
予習で意識するポイントは3つです。
- 新出単語の意味調べ
- 登場人物のリストアップ並びに立場の把握
- 助動詞・敬語表現の確認
となります。それぞれのポイントについて以下で説明していきましょう。
1. 新出単語の意味調べ
古文は英語と同様、全くの別言語と捉えて下さい。最初からその認識でいる方が、あとで苦労しません。(ex.微妙なニュアンスの違いで苦労しない)
言語を習得するためには文法はもちろんそうですが、単語を覚える必要があります。新出単語を逐一確認することで、着実に成績を上げることにつながります。
2. 登場人物のリストアップ並びに立場の把握
古文では度々主語が省略されます。また、一文が長いため、文の途中で何度も主語が変わることも珍しくありません。そこで、予め文章全体の登場人物をリストアップし、把握しておくことが大切です。また、登場人物間の立場を押さえることで、敬語表現から主語を予測することも可能です。地味に見えますが、この作業を正確かつ迅速に行えるようになることが古文の成績向上の一歩になります。
3. 助動詞・敬語表現の確認
最後は助動詞・敬語表現の確認です。
助動詞を確認することで、正確な文章の理解に繋がります。また、敬語表現に関しては上記の通り、主語の把握並びに文章全体の内容理解に繋がります。
以上3つが古文の予習で必要不可欠なポイントとなります。
受験では国語は現代文・古文・漢文の3つで構成されることが多く、センター試験を例にとって考えると、古文の配分は1/4です。
つまり、限られた時間の中で古文を効率よく解くことが合否の鍵を握っていると言っても過言ではありません。日頃の学習において、しっかりと予習用ノートを作り、『単語』『登場人物』『助動詞・敬語』を把握する癖をつけることで、問題を効率的に解けるようになるでしょう。
古文を含め、受験で必要な知識は一朝一夕で身につくものではありません。
日々の学習の中で、頭をフル回転させて『効率』よく『濃密』な知識をつけることが合格に繋がることを意識して下さい。
written by Akky