東大合格者数公立一位、日比谷高校を日比谷出身者が語る
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2016年、東大合格者数が52人と、公立高校一位という快挙を成し遂げた日比谷高校。同年に日比谷高校を卒業した自分が、日比谷高校を独自の視点から語ります。今回は、日比谷高校出身という経験をいかし、予備校やほかのネットには書かれることのない内容を意識して述べていきます。
今回は、「日比谷高校にはどのような人間がいるのか」について述べます。あくまで、個人の主観に基づく分析であることをご容赦ください。
まずは勉強という観点からみた日比谷高校の生徒について。
日比谷高校の生徒は、大きく2グループに分けられると思います。当然、すべての人がこのグループに当てはまるわけではありません。そもそも、日比谷高校には簡単にグループ分けできるほど凡庸な人間はいない訳ですが、無理やり分けるとしたら以下のようになります。
1. 天才タイプ
2. 優等生タイプ
「天才タイプ」は、いくつかの教科が非常に優れ、他の苦手な教科をカバーし、日比谷高校に合格した人です。日比谷高校入学後も、その特徴は受け継がれます。また、とても個性豊かな人間が多い印象です。
「優等生タイプ」は、生徒会長やなんらかの重要な役職を経験し、推薦入試に合格したり、ほぼオール5の内申により優位に入試の得点を稼いで合格した人です。飛びぬけてできる教科はないかもしれませんが、ほとんどの教科がバランスよくできます。また、学校行事などに、より積極的な人が多い印象があります。
また、全体を通してみれば、勉強に対する意欲が高く、定期テストや模試の結果をお互い意識して切磋琢磨していく人が多いです。
そしてなにより、「ただ学校の勉強ができる人」はいません。勉強ができることが当たり前だからか、日比谷高校の生徒はその中でも飛びぬけて勉強ができる人も含め、勉強以外のさまざまなことにおいて個性を見せています。
そして、勉強以外の観点からみた特徴について。
・さまざまな物事に対して高いクオリティーを追求する。
・強い自主性を持つ人が多い。
・人間的に優れた人格者が多い。
・問題を解決する意識が高く、また賢さを感じる場面が多い。
以上がおおまかな日比谷高校の生徒の印象です。繰り返しになりますが、あくまで個人の主観です。
次に、私立高校と比べて、都立高校という側面から考察した日比谷高校について述べます。
私立高校は、そこに入学することがとても重要であり、入学してから落ちぶれる生徒の割合は都立より高いです。実際、自分が通っている早稲田大学においても、早稲田系列の高校からエスカレーター式に入学した人は勉強が疎かになっていたり、人間的に難のある人が多い印象を抱きました。それに対し、日比谷高校をはじめとする都立高校は、入学した後が重要です。入学した先にある大学入試を見据えてしっかり勉強を継続することとなります。
都立入試の制度として、内申が高ければ高いほど、入試本番での点数が低くても日比谷高校に入学できます。逆に、内申が低くても、入試本番の点数が高ければ、日比谷高校に入学できます。つまり、とても勉強のできる人もいれば、意外とそうでもない人も日比谷高校に入学します。
しかし、それにより入学後、成績に大きな格差ができるかというと、そのようなことはありません。なぜなら、内申が高い人は基本的に向上心が強かったり、人としてよくできている人が多く、そのような人は、日比谷高校に入学後、周りに自分より良くできる人の存在を意識して勉強し、追い上げを見せます。
実際に自分の知り合いの中の1人が、「中学生のときは学年順位なんて一桁しか見たことなかったのに、日比谷高校に入ってみたら150位とかいう見たこともないような順位をとって初めて『あ、この学校は本当にすごい人が集まっているのだな』と分かった。」と言っていました。このように、自然と勉強に対する考え方が出来上がっていきます。
一言でまとめると、天才と優等生が混ざってお互いを高めあっていく、これが日比谷高校の生徒といえるでしょう。
以上で日比谷高校の生徒の紹介を終わります。
たびたび言いますが、これは個人の主観です。あくまで参考程度にしてください。
written by k