星陵祭で見る日比谷生の生態③(勉強時間、塾の話)

前回、前々回

星陵祭で見る日比谷生の生態①(特に、帰国子女の話)
星陵祭で見る日比谷生の生態②(特に、文理選択の話)

日比谷生の勉強事情をさらに見ていきましょう。日比谷高校を目指す受験生も、現在日比谷高校に通っている日比谷生も、このデータをもとに自分の勉強スタイルを顧みるよい機会になるかもしれません。

Q11. 1日の勉強時間は？

前回も述べましたが、おそらくこのアンケートは夏休み以前にとったものであると予想されることを踏まえてこのデータを参考にしてください。赤が最頻値、青は次に多い階級です。

1年生

  ~1時間　26.6%
1~2時間　35.1%
2~3時間　27.0%
3~4時間　5.0%
4~5時間　3.1%
5時間~  　3.1%

平均: 1時間50分

2年生

  ~1時間　25.6%
1~2時間　34.8%
2~3時間　28.0%
3~4時間　6.5%
4~5時間　2.7%
5時間~  　2.4%

平均: 1時間58分

3年生

  ~1時間　10.3%
1~2時間　18.6%
2~3時間　22.2%
3~4時間　19.1%
4~5時間　17.0%
5時間~  　12.9%

平均: 3時間17分

 

なかなか興味深い結果になりました。考察してみましょう。

・ 全体的な勉強時間を見ると、1,2年生の勉強時間はおおむね変わらず、3年生になると全体的に勉強時間が増えることｇ分かります。「3年生になったら本気だす」という考えの人が多いのでしょう。

・筆者は当時、倫理の先生に、「学年+1 時間勉強しましょう」と言われた記憶があります。つまり2年生なら3時間、3年生なら4時間勉強すべきというのが学校の見解のようです。(おそらく今でもそう言われているでしょう)

自分の大学受験期は、何と言っても勉強時間が足りないと常に感じていましたし、自分の周囲も同じように感じてたようです。三大行事後は1日4,5時間勉強を厳守するつもりでいないとセンター試験、国立2次には間に合わないと思った方がよいでしょう。特に東大や旧帝大を受験するためにセンター試験で国数英理社の全ての科目を受験する人は死ぬ気で頑張りましょう。

・基本的に勉強時間を減らす人はかなり少ないはずで、勉強時間が~1時間は1年生で26.6%、2年生では25.6%、3年生で10.3%。これを見るに、
1年生の時にほぼ勉強しない人は2年生になっても勉強しない。3年生に上がると、さすがにそのうち約2/3が勉強時間を増やす。1/3は3年生に上がっても勉強時間を増やさない。
ということがわかります。

この10.3%の人達は大丈夫なのか。 

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Q12. 塾に通っていますか？

1年生

通っている　　27.0%
通っていない　69.8%
季節講習のみ　  3.2%

2年生

通っている　　45.7%
通っていない　51.3%
季節講習のみ　  3.0%

3年生

通っている　　73.7%
通っていない　24.4%
季節講習のみ　  1.9%

学年が上がるごとに、塾に通う人が学年全体の1/4ずつ増えるようですが、それでも3年生の1/4もが塾に通わずに勉強をしています。これはそこまで驚きの結果ではないと思います。日比谷高校では塾に通わずに東大に合格する人は普通にいますし、日比谷高校は土曜講習や夏休み、冬休みの講習なども充実しています。さらにいえば高3の夏休みまで部活に打ち込み、引退してから塾に通いだすパターンもあるでしょう。

Q13. 部活は何ですか？

運動部　49.5%
文化部　30.9%
運動部文化部の兼部　5.9%
文化部の複数兼部　7.1%
帰宅部　6.7%

日比谷生は非常に活発な人が多く、部活も全力、三大行事も全力、引退したら受験勉強も全力、というのが「理想の日比谷生」なのかもしれません。

Q14. リア充ですか？

はい　　20.1%
いいえ　49.4%
勉強という名の恋人がいる　14.5%
非リア高校にそもそもリア充なんているの？　14.5%

これは嘘でしょうね。それかリア充の定義が文字通り「リアルが充実している」だと思った人が多いかのどちらか。私の経験上、日比谷高校で交際している人はクラスあたり4人程度です。割合にして10%でしょう。最近の高校生はもっとませているのかもしれませんが。

「非リア高校」これは、リア充があまりにも少ないことからつけられた日比谷高校の別称(蔑称)である。ほかの難関公立高校と比べて交際している生徒の割合が本当に低いかどうかを示すデータは存在しない。

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ということで3回に分けてみてきた星陵祭で見る日比谷生の生態。あまり知られていない日比谷生の側面が見られたのではないでしょうか。まだまだ謎が多い日比谷生の生態。日比谷高校を考えている受験生はぜひ星陵祭へ行ってリアルな日比谷生を肌で感じてみてください。

written by k