日比谷高校OBが日比谷の過去問を解いてみた!! 〜国語編〜
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~問題構成と時間配分~
日比谷高校を含め、自校作成を導入している高校の国語の入試問題は、大きく分けて
1. 漢字の読みと書き取り
2. 小説
3. 論説文
4. 現古融合問題(古文寄り)
で構成されています。
試験時間は50分間で、3の論説文の最後には250字の作文があります。配点はなんと14点で、これはなんと全体の1/7を占めています。
受験者の平均点は
50〜70点程度と年によってバラツキがあります。
高得点を取る上でのポイント
1. 漢字は満点を取る。
2. 小説は手早く片付ける。
3. 作文は手堅く8割を狙う。
1に関しては言うまでもありません。
2について、大まかな時間配分は
(1)漢字 3分
(2)小説 12分
(3)論説文 20分(作文7分)
(4)現古融合問題 10分
といったところでしょうか。残った5分は見直しに充てるなり、苦手な大問に充てるなり、個々に工夫すると良いでしょう。
~2017年度入試問題を解いてみた~
さて本題です。2017年度日比谷高校の国語の問題について講評を行いたいと思います。
日比谷高校2017年の国語の問題はコチラ↓
http://www.hibiya-h.metro.tokyo.jp/pdf/29kokugo_mondai.pdf
まずは漢字です。
例年と比べても比較的優しいのではないでしょうか。あまり深く考えず、素早く処理することをお勧めします。
次に小説です。
基本的には下線部の前後を読むだけで正答を導くことができるでしょう。
ポイントとしては、
登場人物の視点・心情を混同しないこと
が肝要です。
論説文は少し読みにくい題材でした。
ただ、論説文を解くうえで何より大事なのは
「筆者の主張」をとらえることです。
ここで、「自分の意見」は求められていません。
「筆者の主張」は必ず本文に書かれてありますので落ち着いて探しましょう。
250字作文は「自分の意見」が求められているので、構成を考えたうえで一貫性のある文を書いてください。
最後の現古融合問題は先に問題文に目を通すのがよいでしょう。
何が問われているかをしっかり把握したうえで本文を読み、要点を押さえるようにしましょう。
さて、私の結果は………
86点+α です。
作文以外は満点でした。作文の方も要点は抑えられていたので大丈夫でしょう。
国語は時間との戦いといっても過言ではありません。
途中で何度も読み返すことのないように、重要な箇所に線を引いたり、ディスコースマーカーをつけることも大事です。(もっとも、線を引きすぎるのは逆効果ですが)
日々の問題演習の中で、解説を読んでしっかりと解き直しに時間を割くことが成績を上げる一番の近道です。頑張って下さい。
Written by AKKY