日比谷高校のススメ

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【高校受験】日比谷高校受験の思い出(Akky編)

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 いよいよ2月も終わり、明日は都立合格発表となりましたね。

 先ほど、kが日比谷高校受験の思い出についての記事を上げたので、それに乗じて私も自分の思い出話を書きたいと思います。

 

 前にも話した通り、私は推薦入試で日比谷高校に入学しました。私の受験した年は、都立推薦入試で集団討論が導入された元年で、非常に大きな注目を集めていたと記憶しています。

 

私が日比谷高校を志望したのは実は11月を過ぎてからです。それまでは姉の影響もあり、都立西高校を第一に考えていました。

 私の地元は非常に教育熱心な親子さんが多く、頭の良かった友人は皆中学受験で私立中学に進学していました。そのせいか、公立中学にはあまり頭の良い人はおらず、一学年200人以上いる中でさえ、私は定期試験で学年順位1番を逃したことはありませんでした。担任の先生には何故中学受験をしなかったのか度々尋問を受けました。

 というのも、実は、私は中学受験をするための進学塾に小学5年生のときから通っていたのです。通い始めたきっかけは当時、小学校の勉強がつまらなかったからだと記憶しています。

 小6の夏頃までは俗に言う早○アカのNN特訓開成クラスに所属し、朝から晩まで勉強漬けの生活でした。遊び盛りの小学生が昼夜問わず勉強ばかりしたせいか、8月も半ばを過ぎたところで私は目標を見失ってしまいました。

 そんな中、当時高校に入学したばかりの姉が、部活動や文化祭の準備に明け暮れ、日々充実した生活を送っているのを目の当たりにします。

 隣の芝は青く見えると言いますが、まさにその通りで、私は都立高校が非常に魅力的なものであるように感じました。

 結果、両親を説得し、私は8月の夏期講習を以って○稲アカを辞めます。友人やそのご両親、当時の先生方からは「ここまで必死に勉強してきたのに勿体ない。」と言われましたが、私は今でもこの選択は正しかったと確信していますし、後悔など微塵も感じていません。

 自分語りが過ぎましたが、そんな感じで、私は3年間ずっと西高校に憧れていました。しかしながら中学3年の11月、西高校を盲信していた私に転機が訪れます。

 それは、日比谷高校の学校説明会への参加でした。強引に母に連れられて行った説明会が、私の人生における1つのターニングポイントだと思います。

 あの日の説明会は今でも鮮明に覚えています。最初にオーケストラ部の有志によるバイオリンの三重奏。次に合唱部による校歌斉唱。極め付けは昨今話題の熱血校長、武内彰校長による学校紹介。

「未来のグローバルリーダーとなり日本を引っ張る高い志を持つ生徒の皆さん、私達教員一同は日比谷高校でお待ちしております。」

 全てが衝撃的でした。この日を境に、私は日比谷高校を目指すこととなります。

 あいにく、日比谷高校と西高校の問題傾向は非常に似通っていたため、急な志望校の変更は大して影響ありませんでしたし、模試での判定も良かった(V模擬でいうS判定)ので特に不安もありませんでした。

 それなりの準備をして迎えた推薦入試の受験は何事もなく終わりました。集団討論を懸念したのか、その年の推薦入試の倍率は男子2.33倍であったと記憶しています。非常に低かったわけです。

 合格発表は母と二人で掲示板を見に行きました。合格発表の時間からすでに30分ほど経過しており、私が最寄駅の赤坂見附駅に着くと、遅刻坂から何組かの受験生親子が下りてくるのが見えました。中には泣き噦る女の子もいました。推薦入試は宝くじのようなものとは良く言われますが、それでも準備にはそれなりの時間がかかりますし、なりより、落ちた時のメンタルへの影響は計り知れません。

 そんな受験生達を見て動揺したのを今でも覚えています。掲示板を見て自分の番号を見つけたときはとても嬉しかったです。合格者はそのまま手続きと制服採寸のため、校舎に通されました。(印鑑を忘れた私の母は、急いで近くの店で調達していましたが笑)

 制服採寸の部屋で話して出来た日比谷初の友人はその後奇跡的に同じクラスとなり、今でも深い親交があります。

 1つ残念だったのは、都立に推薦入試で合格したため、その後の私立・国立の受験資格を中学校から半ば強引に剥奪されたことです。(私の中学では、推薦入試に合格した場合、その他の高校の受験を控えるという暗黙のルールがありました。)

 結局、出願をしていた開成・筑駒は受けることができませんでした。

 

 長くなりましたが以上が私の高校受験の思い出です。

 平成30年度の都立入試は明日の合格発表を以って、一旦の区切りとなります。

 合格したのかか不合格であったのかは明日3/1まで分かりません。

 しかしながら、結果に関わらず、皆さんが真摯に取り組んだ受験勉強は必ず高校生活において役立ちます。大学付属校に進む人は、希望の学部に進学できるよう、大学受験を目指す人は、気持ちを新たに次の目標に向けて大いに勉強した下さい。

 皆さんの吉報を心より祈っております。

 

 

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Written by Akky

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