日比谷高校2018年(平成30年)国語の解説+α
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遅くなりましたが、2018年日比谷高校入学試験問題解説編最後は国語です。
講評でも書きましたが、国語に関しては『例年並み』の印象です。
大きく問題傾向が変わったということもなく、出題の順番も同じです。確実に得点を取って欲しいところです。
さて、早速問題解説に移りたいところですが、残念ながら著作権の関係で、現状大問3・4・5の解説記事を上げることができません。日比谷高校の公式ホームページで国語の過去問が正式に公開されたとき、改めて更新したいと思います。
4/1追記:問題が公開されました。
http://www.hibiya-h.metro.tokyo.jp/SelectedEntrants/30JapTest.pdf
そこで、今回は大問1・2の漢字や独自入試全体の出題意図について私の思うところを書きたいと思います。
☆日比谷の国語対策 『新聞』を読め!
日比谷高校の漢字問題はそこまで難しくはありません。しかしながら、受験者全体で満点を取る生徒はごくわずかであるという話を入学してから聞きました。
日比谷高校が求める生徒像である『国際社会に出てリーダーとなれる存在』と照らし合わせてみると、漢字の出題にもその意図がうかがえます。
実際、国語科や社会科の先生の多くは授業内にて、「新聞を読む習慣をつけろ。」と仰います。国際リーダーに必要なのは資質だけでなく、『日々目まぐるしく変化する国際情勢に関する情報』と、それを多面的に捉え、処理する『論理的思考力』と『判断力』です。「新聞」はまさにそうした多くの情報とそれを処理する力をつけるのにうってつけのツールというわけです。
そして、日比谷高校の漢字は普段から新聞を読んでいる人にとって見ればなんてことはない、実にやさしい問題なのです。今回の漢字についても言わずもがなです。
(1)破竹の勢いで勝ち進む。
(2)社会の風潮について警句を吐く。
(3)事故の原因を精査する。
(4)二人の盟友関係を維持する。
(5)仮借ない追及に音を上げる。
これらが今回の漢字の問題文及び答えですが、いかがでしょうか。いずれも「新聞」の社会面で目にするものばかりです。
☆独自入試から見えるモノ
実に5年ぶりに復活した日比谷高校独自の入学試験。当初の私の予想では、「グループ作成以前の入試体系への回帰」が今回の肝になるというものでしたが、それは良い意味で大きく裏切られる結果となりました。
日比谷高校の入学試験の傾向(特に英語)は『東京大学』及び『センター試験』を大きく意識している
といえるでしょう。分量の多さもさることながら、一番強く印象に残ったのは『基本事項の運用能力』が厳しく問われることです。
国語・数学・英語いずれも高いレベルではあるものの、全く歯が立たないというわけではありません。如何に基礎を大切にして学習に取り組んできたかが如実に露われる良問といえるでしょう。
今後、当ブログでは『日比谷高校』を目指す受験生にとって有益な情報を随時更新していく予定です。受験の終わりはまた新たな受験の始まりであることを念頭に、今後も頑張っていきましょう。
(追記:日比谷高校公式サイトにて、国語の問題文掲示が4月1日以降と発表されました。公開され次第、また解説記事を更新しようと思います。)
written by Akky