【英語】英文解釈クイズ2(品詞と文型、文型と動詞の意味の決まり方①)
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前回は簡単なクイズを紹介し、そこで「文型」と「意味」の関係性について紹介しました。
今回はこの「文型」と「意味」の関係性について理解してもらった後、それを利用したクイズを出したいと思います。
1の品詞について、は完全な初学者のみ参考にしてください。
1.品詞
文型の前に、欠かしてはならないのが「品詞」の知識です。
必ず次の4つの品詞を知っておきましょう。
① 名詞 ... ものやこと、概念の名称を表す。「ポテト」「potato」、「タマゴ」「tamago」など。
② 動詞 ... 動作や存在を表す。基本的に「~する」で終わる。「走る」「run」、「驚かせる」「surprise」など。
③ 形容詞 ... ものの性質や状態を表す。「不思議な」「strange」など。
④ 副詞 ... 場所や時を表し、動作や状態を修飾する。「そこで」「there」など。
※初学者の人にとっては、この品詞の説明が分かり難いと思うかもしれません。ですが、まずはこの程度の理解で次に進むのが吉です。ここでは、大まかに品詞の傾向を掴んでくれれば結構です。普段の単語暗記において、その単語と品詞とを結び付けて覚えることの方がより重要です。
2.文型
文型ときくと身構えるかもしれませんが、簡単です。
文型は大別して2つあります。(さらに分けると5種類)
今回はそのうち1つを紹介します。以下の2文を見てください。
John swims fast.
Mika became a teacher.
This is an egg.
これらの文章の意味上の共通点は分かりますか?
いずれも、主語が最初に来ていること。そして、各々の文の主語である「ジョン」「ミカ」「これ」について「泳ぐのが早い」「教師になった」「タマゴである」と説明しています。
このように、主語について動作、性質、状態からの説明を与えるような文を、ここでは「自己完結型」の文型である、と呼びましょう。
実は、名詞+動詞+副詞 or 形容詞 or 名詞 の型を取っている場合、自己完結型と判断して読みます。
この型の重要な性質ですが、自己完結型の文型は主語の動作、状態を表します。
文章の型を読み「自己完結型の配列だな」と思ったら、主語の動作、状態について説明的な訳を与えましょう。特に「動詞」を工夫して訳します。
・今回のポイント
自己完結型の品詞配列 → 主語の動作、状態について説明している、と解釈する
例)A helicopter is flying southward.
上の英文は動詞の後ろに副詞が来ています。ゆえに、flyは主語の動作を説明する意味になり、「飛ぶ」の意味を持ちます。
訳)南に向かってヘリコプターが飛んでいる。
例)The door flew open.
上の英文は動詞の後ろに形容詞が来ています。ゆえに、flyは主語の状態を説明する意味になり、「(鳥が羽ばたくようにサッと)~(の状態)になる」の意味を持ちます。
訳)扉がサッと開いた。
以上のように、自己完結的だと判断できれば、動詞の意味を解するのに訳を複数覚える必要はありません。動詞のニュアンスを掴むために一つ訳を覚え、文型に応じてその訳を工夫すれば良いでしょう。
では、今回のクイズです。
次の英文の和訳を与えてみてください。使われている動詞は基本的ですが、青色の動詞に注意して、工夫を与えた訳にしてみましょう。品詞は自分で調べてみましょうね。
(1) The weather will hold clear this afternoon.
(2) The cow tested positive for mad cow disease.
次回は、もう一つの文型を紹介していきたいと思います。