日比谷高校のススメ

日比谷高校出身者たちが日比谷高校の紹介や、勉強に関する様々なことを語ります。

【大学受験】日比谷高校での勉強方法、東大を目指すには?

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日比谷高校。東大合格者数が公立高校トップであるこの高校に入学してくる人達の中には、当然東大を目指す人は少なくないでしょう。実際、私の周りには東大を目指す友人が何人もいました。(自分もそうでした。さらに言えば、このブログの執筆者3人ともそうでした。)今回は、日比谷高校の生徒のうちどれくらいの人が東大を目指すのか、日比谷高校から東大を目指すのに、どれくらいの学年順位でいればいいのかなどを考察していきます。

 

東大を目指す日比谷生の人数は?

まず、ここ数年の日比谷高校の東大合格者数は、現役:30人、浪人:15人程度です。おそらく、ここ数年で日比谷高校はレベルがますます上がっているので、これからこの数字は増えていくでしょう。ここでは仮に、上で述べた数字で話を進めていきます。浪人での合格は、何年浪人したかが人によって違うので、少なく見積もって、各学年に10人ずついるとしましょう。

おおまかに、各学年で東大に合格する人が40人近くいることになります。

日比谷高校の各学年の人数は約320人なので、割合にして40÷320=0.125、つまり12.5%の日比谷高校の生徒が東大へ進学します。8人に1人です。1クラス40人中5人です。

また、当然のことながら、東大を受験して落ちた人も日比谷高校にいます。その人数は、公表されていないので正確性には欠けますが、私が見ていた限り、東大に現役で合格している人は高3の東大受験生の半分という印象があります。

要するに、高校3年生の320人の中で、

大受験:60人

現役合格:30人

浪人合格:10人

これが日比谷高校の実情です。

60÷320=0.1875つまり割合にして20%近く、学年の約1/5が東大を目指すこととなります。

 

追記:今年、2018年(平成30年卒)の東大合格者数のデータが出ました。

現役:34人、浪人:14人、計48人でした。日比谷高校から毎年東大へ50人以上進学するようになるのもそう遠くないかもしれません。

 

日比谷高校から東大を目指せるボーダーライン

日比谷高校には当然、東大だけでなく、ほぼ同レベルの京大や、医学部を目指す人もいます。

また、日比谷高校では高校3年生に上がると、学年を文系理系でほぼ2分割します。(若干理系の方が多いです。)本気で東大を目指すのであれば、上で述べたことを踏まえ、文系理系に分かれた後で、学年20位以内を目指せば合格の可能性大いにありです。

また、高校1,2年生の時は学年順位をそこまで気にしなくてよいでしょう。理由は、多くの人が部活に勤しみ、大学受験をまだ本気で始めていない人もいるからです。

高校2年の時、かなり忙しい運動部に所属し、授業中頻繁に寝てしまっていたにも関わらず、3年で部活を引退してから破竹の勢いで勉強し、現役で東大に合格した人がクラスメイトにいました。これは少し極端な例ですが、これからも分かる通り高校2年までの学年順位はそこまで気にしなくてよいでしょう。上位40%位に入れているならば十分可能性があります。

 

また、私たちの代(平成28年卒)は、京都大学一橋大学及び東京工業大学の現役合格者数が合計で27人でした。さらに、国公立大学医学部の現役合格者数は14人でした。すなわち、東大合格者数と合わせれば約70人が難関国公立大学に進学していることになるのです。学年の5人に1人です。

 

私立大学の併願、早慶を目指せるライン

高校受験と違い、大学受験では、東大京大などの国立大学と、早稲田慶應などの私立大学は少々入試問題のタイプが違い、国立大学のための勉強をしていれば自然と早稲田慶應に合格できるかというと、必ずしもそうとは限りません。

それでも、早稲田大学、慶応大学に毎年現役でのべ200人近くの合格者数が出ています(公表された数字)が、一人で複数の学部に合格したり、早慶両方に合格したりといったパターンもあるので、実際の人数としては半分近くに落ち込むでしょう。よって約100人が早慶に合格するといえます。学年1/3が早慶に合格します。

 

日比谷高校での勉強、塾に通うべきかどうか

高1から高2あたりでは、高校の授業の予習復習をしっかりやり、定期テストで得意な科目は平均点+10~20点、そうでない科目は平均点を超えることを目指せばよいでしょう。

もちろん、塾に通い始めるのは早ければ早い方がよいでしょう。ただ、日比谷高校で周りにいた人間を見ていると、高2あたりから塾に通い始める人が多い印象がありました。日比谷高校は夏休み、冬休みに夏期講習、冬期講習が開かれます。高校の先生が開講します。これらと塾の講習を組み合わせ、自分に必要な講習をうまく選んでとるのがよいでしょう。

 

同じ大学を志望する仲間を作って伸ばしあう

もともと同じくらいの偏差値の集団が集まっている高校なので、必ず自分と同じくらいの実力、同じ志望校の人がいます。同じ志を持つ仲間と互いに切磋琢磨しあうのがよいでしょう。

しかし、日比谷高校でもできる集団とできない集団がいます。真面目に勉強し続ける人がいれば、あまり勉強しなくなってしまう人もいます。より向上心の強い人とつながり、少しでも上を目指しましょう。

 

筆者kは高2の時、当ブログで英語をメインで担当しているHと、放課後に黒板を使い、持参した数学の参考書や入試の過去問を一緒に解くということをしていました。紙の上で解くより、より広いスペースが使え、より書いては消し、が楽に行えるという点からか、お互い自分が思いつかないようなアイデアが次々と生まれる、非常に濃く、非常に楽しく、非常に有意義な時間でした。この時間は、今でも自分の数学人生の1欠片として輝いています。

このような、自分が極めたいものを極められる所が日比谷高校なのです。

 

最後に

日比谷高校はとても自由です。自由というのは、自分で考え自分で選択するということです。求めればいくらでも伸びることができ、サボればいくらでも堕落していきます。環境は十分に用意されています。

自分が本当にしたいことは何か、何をすべきか、自分でしっかり考えましょう。

 

written by k

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